Sweet Brissie life

ブリスベンでのサトウキビ博士研究生活の甘くない備忘録

読了メモ「転職の思考法」

後で更新予定

 

働いてもないのになんで転職の本なんだ、というとこだろうけど。パラパラめくってみたら共感するポイントがチラホラ出てきたので、全部読もうと買った。こういう形での共感って自分を正当化する感じで、やや気をつけちゃうけれどね。

 

選択肢を持たずしがみつくような在籍の仕方への警鐘あるいは嫌悪は全く同感だわ...まぁhowの部分にハードルがあるにせよ、ね。

 

やりたいこと(to do or being)、に関する部分は結構主観的な気がするけれど、ある程度納得させられる。まぁそもそも主観だもんな。自分で納得するしかないんだけど、でもその手助けになったように思えた。

 

実践的な部分への実感は限られているけど、それでも自分のケースに応用できそうに思える。

 

...業界の生産性に関してはどう考えても厳しいよなぁ。既存の老朽化したシステムに新技術と斬新なアイデアで誰も価値を見出せていなかったイノベーションを起こすしかないのか、なんと言うは易しか。

 

6 Nov 2018

まとめと再びの感想

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自分という商品のマーケットバリュー、これがないと会社依存に...業界一人当たり生産性、技術資産、人的資産、少なくとも2つ以上が高給与の条件

技術資産:専門性(職種に紐づく)と経験(チームを率いる、など)、他の会社でも発揮されるもの、20台は専門性(誰でも学べて差別化しにくい)30代以降は経験重視

福利厚生では会社の業績や転職次第でなくなるもの、自分のコントロール

人的資産:会社に依らず自分だから、という理由で仕事が引っ張ってこれる、助けてくれる、40代以降は特にそういう貸し借りで動いている

業界の生産性:現在の生産性そのものと、伸びているところ、仕事のライフサイクル...ニッチ→スター→ルーティン→消滅(機能ではなく人の分担)、代替可能性と雇用の数、マーケットが縮小していると競合も擦り減ってる、成長産業での経験そのものが資産

ピボット型キャリア、10年前と同じことをしている会社は成熟しきってるNG、ベンチャー参入で各社が伸びているサービス、既存業界の非効率を突くロジック、社会が見る価値の逆転 

会社選びの観点:マーケットバリュー、働きやすさ、活躍の可能性...自分の優先、論点を明確に

どんな人物を求め、どんな活躍を期待する?社内で最も活躍し評価されている人とは?なぜ活躍している?活躍している人の部署や担当業務の変遷

ベンチャーの見方:競合はどこか?競合も伸びているか?現場は優秀か(経営層優秀は当たり前、他は)?同業他社からの評判は(BSは当たり前だがそこに計上されない価値も多い、詳しい人やネット口コミで他社比較)?転職業者は高価、使うのはレファラルや直接応募で人が来ないとき、どんな人材でも回るビジネスモデルでは現場は使い捨てになり入社するなら上のポジションで

現場の人と直接話して質問し答えがきちんとしていればよい

エージェントの見方:好評価と懸念点の双方のフィードバック、案件ベースではなくキャリアへの価値の視点でのアドバイス、企業への回答期限延長や年収の交渉、他の求人案件への希望にも粘り強く付き合ってくれる、社長・役員などとのパイプがあり面接をセットできる

中途と新卒の待遇(活躍の重視)の違い、自分の職種と会社の強みの一致(核となる部署、組織があり商品やサービスの良さに現れる...e.g.品揃えなら渉外や店舗開発・営業、プロモならマーケや広告宣伝部、BtoBならコアメンバーの出身)

コストも違いポジションによって使い分けられる転職のチャンネル:ヘッドハンティング、転職エージェント、ダイレクトリクルーティング、SNSなどマッチング、直接応募か友人紹介

選択肢を持つ、ということ

なぜこれまで今の会社で働けたのか?何がそうさせたのか?

手段の目的化が問題の大半(会社の、ポジションのために仕事をするetc...)、うまくいっていない会社ほど視点が内向きでしがみつこうと不毛ないさかいが生まれる

転職後期に迷ったら当初の目的に立ち返ること、自分がいなくても会社は回る

マーケットバリューと給料は時間差で一致する

パートナーへの相談、共感できる文脈で説明すること、ロジック・共感・信頼、意思決定は誰より実態を知り誰よりコミットしている人間がすべきもの、だからパートナーも最後は信じるしかない

全ての人がやりがいを追い求めなければならないわけではない

一方でただ仕事するのはお金に買われているのと同じ、クリエイティブ要素のある仕事は安くても希望者が絶えないが、定型的事務作業は人気は少ないがゆえに高コスト、代替インパクトが高い

多くの人に本当に好きなものなと必要なく、心から楽しめる状態を求めている、それには「ある程度やりたいこと」で十分、上手と言われるが自分でピンと来ないもの・ストレスを感じないことなどは候補

状態は自分と環境、適切な強さ...自分のマーケットバリューと求められるパフォーマンスのつり合い、自分への信頼は自分を嫌いにならない選択肢を選ぶこと、緊張と緩和のバランス、緊張が社内と外部のいずれからもたらされるか?

自分にラベルを張りコモディティを脱却すること、それがより強固になるように仕事を選ぶ

やりたいことの種を見つけ始めたなら、殺さず、大きくしていくプロセスを大事に

失敗も最後成功すれば全ては必要だったといえるが、それでも腹をくくるべきタイミングで覚悟を決めきれなかったときは失敗

最終的に転職する優秀な奴はそれまでは一生懸命会社を担ぐ、一生会社にしがみつく奴は担ぐふりをしてぶら下がる、本当に担ぐなら数年でも御の字という考え方になるべき

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再度流し読みしてみて、以前思っていた以上に、思考法のHow to以上にその裏にある理念や随所に現れるメッセージの方に共感していたんだと再認識した。

まとめの後半の方はページ的には少ない方で、人生論的・主観的なものが多かったのだけれど、それでも納得することが多くて、ほとんどを書き残そうと思った。

これだけでも、一貫した形で自分の進路について多くのことを問えるフレームワークになっているし、これに沿って今の進路を問い直してみたい。