Sweet Brissie life

ブリスベンでのサトウキビ博士研究生活の甘くない備忘録

フィールドワーク〜仕事の流儀?〜

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TownsvilleのStrand (beach)からの眺め。オーストラリア的には冬だけど、それでも日中はビーチで寝転がれるほどに暖かい!さすがトロピカル🏖🌞

 

ここからは思ってた以上に愚痴っぽくなってしまった。よく言えば英語圏での仕事の作法ともいえる話だけど。

 

 

さて、今回も粛々とフィールドワークを終えた。それにしても今回同行してくれた同僚(今回で2回目)はなんとも噛み合わないんだなぁ...。なんでだろう、半分は英語、半分はパーソナリティかなぁ、多分。

 

向こうはAussieでこちらのレベルお構いなくスラング含めネイティブ英語を放ってくるので、3割以上理解できずにいる気がする。仕事だし分からないとまずいやつは聞き返すけど、その度にイラっとした感じに言い直してくれる。よく分からんジョーク的なのは適当に流すことも多いけど、それはそれで話つまんねーなというリアクション...。どないしろって。仕事上問題ない限りは、むしろこちらのレベルに合わせない方が良い訓練になるのでありがたいのだけど、こうも不機嫌そうにされると仕事まで放棄されるんじゃないかと不安になる。

 

こうやって書くと随分とひどい同僚に聞こえるが(そう感じる場面も実際あるが)、責任感もあるし、笑い合うシーンもあり、チーム内でも評価されてる人物だ。単に元々語気がやや強く、あまり愛想を振りまかないだけなんだろう、とも思われる。それでも人によっては常にもっと明るく接しているようでもあるし、自分がまだ認められてないんだろうなという感は拭えないが。ちょっと無愛想だからって不安に思う必要はなく、自分もそんなに気を遣う必要もないのだろう、きっと。ただそういうコミュニケーションにあまり慣れてないので、そこそこストレスになってしまっている。

 

後者について、別件で外部の人に頼みごとをする必要があった際に、自分が顔色伺いすぎてるという旨の指摘をされたことがあった。このコミュニケーションのスタイルは文化的とも言えるのかもしれない。

 

そんなこんなでちょっと人間関係でネガティブな面から目を逸らせない出張だったけれど、何も普段からずっとギスギスしているわけではない。肉体労働中心で数日間オフィスより長時間働くことになるフィールドワークに2人きりで臨む、という状況が生み出す(あるいは暴き出す)ものだと考えている。以前別の同僚で、結構タフなフィールドワークを4日ほど2人でこなした時も互いにストレスが溜まり些細なことで軽い言い合いになり(後にWe killed each otherと評してた、その通りです)、その後自分の指導教官経由でもお咎めを食らうという件があった。...これらのフィールドワークの経験からして、2人であんまり長時間フィールドワークするといがみ合いになりやすい。そして新人の自分は知識経験信頼など多面的に圧倒的に不利なので、こういう状況にならんうちに早く切り上げたいというのが本音です。

 

 

 

ちょっと関連する番外編として仕事の考え方についてメモ。

 

今回は想定より早く仕事が済んでしまって例外的に時間が余った。フィールドワークの出張の時はフィールドでの仕事を優先すると同意しつつも、終わったのなら分析なりペーパーワークなりをやった方が、後でオフィスでの仕事に集中できて効率的だと考えていた。ところが同僚は草むしりをしたり、特にやる必要のない作業を提案してきたり...何もしないよりは何かすべき、とおっしゃる。今回の時間に余裕を持たせたスケジュールについても、短くしていたら危なかっただのと念押ししてくる。どうにも出張で"フィールドでの作業"のために全時間を割きました、という体裁を必死に整えたがってるように思われた。

 

でもそれ、ほぼ意味ないよね?フィールドワークのための出張でも、予定してた仕事終わったなら残りの時間はオフィスワーク的な作業に割いても良くない?とは言えずにやんわりと別の作業を提案するにとどまったけど。よく欧米社会は合理的〜みたいに聞くけれど、それでも全てがそうではない、という一例を垣間見たよね...

 

本当にハイレベルな競争において、そういうがんばったで賞みたいなのはきっと評価されない、とかえって気が引き締まる。