COVID-19 レポートまとめ ①McKinsey
Withコロナ、Afterコロナなどがホットなキーワードとなっている中で、コンサル各社がレポートを公開していますね。 コロナを受けて、今後世界はどうなる?どうしていけばよい?といった誰もが気になる問いへのカギとなる素晴らしい資料ばかりです。
自分の勉強や思考の整理のために、こうしたレポート達をざっくりまとめて横断的に考えてみようと思います。
McKinsey & Company - COVID-19: Implications for business
第一弾は、McKinseyのCOVID-19: Implications for business コンサル最大手ですし、自社メディアのコンテンツも充実していますし、このレポート自体も既にSNSなどで大量にシェアされていることでしょう。
レポート概要
Contenst 01: COVID-19の現状
各国の状況や対策、再開へのロードマップなど...数字をグラフ化して主張を述べる。ニュースでも日々目にするような感染者数のグラフなどはもちろん、それらを独自の視点で再構築・図示し直したものなど、国際的にまとめられている。
各国個別の言及も多いので、それらからの個々の示唆がどのくらい一般的かは判断しにくい。
Contents 02: 経済への影響
WW2以来最大のGDPへのダメージとそこからの回復シナリオ...疫学的・経済学的対策の効果の2軸で9つのシナリオを挙げる。中でも2つのシナリオを取り上げ、2020年末には元の水準に戻るという楽観的なものと2022-23までかかるという悲観的な見方を紹介。 いずれにせよ、ポイントとしては下降の深さ、期間、回復の仕方の3点で、それらを疫学的・経済学的指標をもって判断していく、という視点。
この組み方は後のContents 04の好例かな。
Contents 03: 5 Horizons
Resolve, Resilience, Return, Reimagination, Reformという5段階の考え方でいこう、というもの。2ページだけ、と各段階についてかなり手短に言及されるにとどまっている。
Contents 04: Appendix to new normal
ドキュメントのページ数半分くらい割いてるし、むしろこれがメインじゃないのか。
- Four dimensions of returning plan
- Adapt: 3 fundamental changes: digital & contactless customer journey
- Accelerate: remote & flexibility
- Craft: protection across workforce journey
- Time: when to return helped by an indicator dashboard... nerve center & a scenario-driven approach
まとめ
全体として、今後世界やビジネスがどうなっていくのか、ということへの予想そのものよりも、そういう見込みの立て方や対応策の講じ方への枠組み、という形の資料と主張であったように思う。
New normalとかって言われるし気になるところだったけど、オンラインによる消費活動や働き方への変化とかは、真新しくもなければそれほど深くも掘り下げられてない印象。けど、そういったミクロな変化と、冒頭のマクロな動向を組み合わせながら、検討する段階と主要素をまとめて、関連する指標とシナリオドリブンで意思決定していこう、みたいな枠組みの方に重点が置かれていたんだろう。