Deloitte本体からのレポートを探してみたものの見つからず、一方で日本のデロイトトーマツベンチャーサポートからアンケート調査結果のレポートが出されていた。

デロイトトーマツ ベンチャーサポート - Withコロナ時代のイノベーション戦略

レポート概要

大企業・VC等のMorning Pitch会員たち324名へのアンケート結果。楽観・悲観それぞれのシナリオに対する見解やアクションへの見込み。

50％以上の大企業がスタートアップとの協業を含めたイノベーション活動を3割以上減少させる見込みの一方で、VCは日本で約25％、グローバルで約30％がスタートアップへの投資を増加させる意向を示した。協業へのネックは本業への影響や予算カット。

時間軸を意識したイノベーション戦略を立てることが肝要。

Withコロナ期(2ヶ月～9か月, Recover)→セールスプロセスのデジタル化、プロダクトの遠隔提供、省人化、遠隔での顧客対応など、比較的短期で成果が見込めるデジタルトランスフォーメーション関連項目

Postコロナ期(6ヶ月～18ヶ月, Thrive)→人の価値観の変化、ワークスタイルの変化

COVID-19の環境下では、デジタルシフトや個人情報規制緩和など、顧客ニーズ(Desirability)、実現可能性(Feasibility)、実行可能性(Viability)それぞれが大幅に変動。共通領域を攻めるべきとし、注目すべき検討項目やスタートアップの変容の例などとりあげる。

ベンチャーに特化したレポートでアンケート調査がメインということもあり、主観的な部分も多いか。さすがにあまり楽観的にはなれないが、それでもこの大きな変化をチャンスととらえてイノベーションの機会を見出そうという姿勢。