Sweet Brissie life

ブリスベンでのサトウキビ博士研究生活の甘くない備忘録

一次情報にあたること

ネット上に情報が溢れ、引用や伝聞が重ねに重ねられる今日、一次情報にあたる重要性とある種の希少性もあるんじゃないかなぁ、と思ったりした。

 

ここのところ関わっている小規模なオンラインイベントの運営で、少し調べ物をしていた。自分の興味関心や専門分野と近いテーマだったので、キーワードでググってトップのものを見るだけじゃなく複数の記事を比較したり、それぞれの情報ソースを辿ったり、科学論文やその更に引用元まで見たり、と結構深入りしてしまった。

 

今回一緒に関わってる人は、そこまでは調べてないだろうなぁと思う。自分は興味があって好きで調べたので全然苦ではないし、責めるつもりも全くないけれど。これが更に積極的に調べようという人でなければ、本当に軽くググる程度で終わってしまっていただろう。大学のレポートとかすら、まとめ記事とかで済まされるくらいだし。

 

まとめサイトとかWikiとかの手軽さとある程度の質を無理に否定するつもりも無いし、情報の種類にもよるけれど、やっぱり情報の信頼性とか正確性を求めるのなら、信頼できる機関や科学誌の一次情報にきちんとあたることって大事だと思う。でも、そこまでする人って結構少ないんだろうなとも。

 

西尾道徳の環境保全型農業レポート

https://lib.ruralnet.or.jp/nisio/

 

で、たまたま行き当たったのが上記のサイト。原著論文を紹介したり、それらから考察を導き出している。記事の数は現時点で360を超えている、すごい。

 

自分のパーソナルサイトでも似たようなことをしたいと思っている。論文発表は気が遠くなるほど時間がかかるし、けど自分の専門性を一般向けにも広く紹介したい。そして一次情報にあたる重要性と希少性を考えれば、このように自分の専門分野や興味関心について一次情報を組み合わせて紹介する、そしてなるべく考察を足すことは良いトレーニングだし狭い対象ながら意義のあることじゃないかなぁ、と。

 

まぁ、継続が肝心で課題なんだけどもね。